ドメインを購入する
ここではドメインとURLの違いについて説明し、その後に Netlify でのドメインの購入について説明します。また、なぜ日本にもドメインを購入するところはたくさんあるのに、あえて Netlify を使用するのが良いのかについても説明しています。
そもそもドメインって何?
ドメインとは、インターネット上でウェブサイトを特定するためのアドレスです。これは、住所に似ており、ウェブサイトの場所を示しています。例えば、google.com
やamazon.co.jp
といったものがドメインです。
それって URL じゃないの?
URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上の特定のページまたはリソースにアクセスするための完全なアドレスです。URL はドメインを含むことがありますが、それに加えて、以下に示すいくつかの要素が追加されています。
要素 | 説明 | 例 |
---|---|---|
プロトコル | ウェブページへのアクセス方法を指定 | http または https |
サブドメイン | メインドメインの前に位置し、セクションを指定 | www または blog |
パス | ドメイン内の特定のページまたはリソースへの道順 | /about または /products |
クエリ文字列 | ページに追加情報を提供するためのパラメータ | ?q=searchterm |
ドメインと URL の違い
例えば、あなたはハンバーガーが食べたいと思い立ち、マグロナルドへ行くことにしました。そこであなたは家から少し遠いところにあるので車を使うことにしました。この車に当たるのが プロトコル(例: http または https)です。 そして、あなたは目的であったマグロナルド笹塚店へ着きました。この店の名前に当たるのがドメイン(例: maguronaldo.com)です。
マグロナルド笹塚店には、テイクアウト専用のカウンターとイートインスペースがあります。ここでの「テイクアウト」と「イートイン」がサブドメイン(例: takeout.maguronaldo.com と eat-in.maguronaldo.com)に相当します。
あなたは店に入り、メニュー表を見ました。そこにはハンバーガーだけでなく、飲み物やサイドメニューなどのカテゴリに分かれていました。この各カテゴリがパス(例: /burgers や /drinks)になります。 そしてあなたは店員さんの前に行き、メニュー表を指さしながら「チーズバーガー」と言い、続けて「2つ」と注文しました。このときの『2つ』というチーズバーガーに付随する追加の情報がクエリ文字列(例: ?quantity=2)に当たります。
つまり、ドメインを購入するとは、インターネット上の店の名前を購入するようなことです。そしてドメインを販売している人をドメインレジストラと言います。
Netlify でドメインを購入する
なぜ Netlify なの?
日本にもムームードメインのようなドメインレジストラは存在し、実際に動画内でもこのサイトを使用して好みのドメイン名を探したりしています。しかし購入するのは Netlify です。なぜでしょうか?
確かに、日本人だったらムームードメインの方がサポートと日本語で連絡出来るし安心感もあります。また、ドメインを検索するウェブページの UI も分かりやすいです。しかし、ムームードメインは検索するページの UI は現代的ですが、アカウントの管理者画面(コントロールパネル)の UI は酷く、文字は小さく重要な情報はどこに書いてあるのか直感的に分かりません。パソコンはおろかスマホではもはや文字が見えません。そして残念ながら、これはムームードメインに限らず、ドメインレジストラ全体で同様であるのです・・・
Netlify で同じ名前を購入しようとするとムームードメインよりも若干割高になることは確かです。しかし、Netlify で公開した場合、今まで使ってきたように、UI は分かりやすくスマホにも対応しているため安心です。また、Web サイトを公開するのに使っているサービスと名前を購入する場所は同じだと管理するのも楽でいいですよね。しかも今公開している Web サイトのアドレスと購入したドメインを紐づける作業も Netlify が自動で行ってくれます!
以上の理由により、私は Netlify でドメインを購入するのがベストであると判断しました。
ドメインを購入する手順
はじめに、この作業を行うにはクレジットカードが必要になりますので用意しておいてください。
-
ダッシュボード画面にアクセスする 先ほどのステップと同様ですが、まずは Netlify のダッシュボード画面に移動します。
-
Web サイトの設定画面に移動する ダッシュボード画面の
Sites
タブには公開したサイトの項目が表示されているので、それをクリックして、そのサイトの設定画面に移動します。 -
Domain management をクリックする 画面左のナビゲーションにある、
Domain management
をクリックします。 -
ドメインを購入画面に移動する
Production domains
というタブにある(クリックしたら中央に見えていると思います)、Add a domain
というボタンをクリックします。 -
希望するドメインを入力する
Add a custom domain to your site
というタイトルのページに移動したと思います。その下の方にある入力欄があるのが確認できますか?とりあえずそこに自分が希望しているドメイン名(例:example.com)を入力してみてください。
そしたら、Verify
というボタンをクリックします。 -
情報を見る もしもそれがまだ誰も取得していなかった場合、
[入力した文字] is available!
と表示され、購入できることを意味します。誰かがすでに取得していた場合、[入力した文字] is already registered. If you registered this domain name through a different registrar, select Add domain to add it to your site. You can configure Netlify DNS for this domain later.
と表示されるため、別のドメインを再度入力し直してみてください。
購入可能な場合、下には 3 つの情報が表示されます。
-
[入力した文字] is available!
これは入手可能であることを意味します。 -
Registration costs $16.99 for the first year.
これは初年度(購入して 1 年目)にかかる費用を示しています。 -
This domain registration will auto-renew for $19.99 for the second year.
これが最も重要な文章です。ドメインを購入してから 2 年目以降に支払う費用は初年度よりも高くなり、それは自動更新されます。
もしも安くて好みに合いそうなドメインが見つからなければ、ムームードメインのようなサービスで検索してみるといいかもしれません。ただし、そこで提示されている価格は先ほども説明した通り、あまり信用してはいけません。他のドメインの価格と相対的にみて、安そうで許容できそうなものを見つけて、それを Netlify の画面に戻り、再度入力します。
- クレジットカードの登録をする
2 年目以降の更新時が来ても納得のいく価格のドメインであれば、
Add payment method
ボタンをクリックします。
すると、クレジットカードの情報を提供する画面に移動するため、必要な情報を入力します。住所に関しては、最後の入力欄から書き始めると楽だと思います。下記の例では、『神奈川県横浜市中区元町 2-5-1 ヨコハマタワー 301 号室』という架空の住所を例にとっています。
入力欄のタイトル | 意味 | 例 |
---|---|---|
Postal-code | 郵便番号 | 123-4567 |
State | 県名 | Kanagawa-ken |
City | 市区町村名 | Yokohama-shi |
Address Line 1 | 町名・丁目・番地 | 2-5-1 Motomachi, Naka-ku |
Address Line 2 | 建物名、部屋番号 | Yokohama Tower, Room 301 |
-
購入する クレジットカードの情報をすべて入力したら
Save
ボタンをクリックします。すると、Add a custom domain to your site
のページに戻り、あなたのクレジットカードは Netlify に登録されました。
これにより、Register domain now for $~
ボタンが解放されたのでそれをクリックします。 -
完了! 私の場合は一時的なエラーが発生していましたが、数時間後には購入したドメインの URL で、
https://[購入したドメイン名]
と検索すると Web サイトが開けるようになっていました。
いかがでしょうか。少し手間な箇所はありましたが、最低限必要な作業のみで済んだと思います。これで購入したドメインでの URL を広めることができます!
ただ一点だけ事前に注意することがあります。あなたがその URL を広めるのは自由ですが、もしも何らかの理由で更新をキャンセルしドメインを捨てることになったとき、それは違う別の誰かに拾われて悪質なサイトへの誘導に悪用されかねないということだけは覚えておいてください。また、そのリンクを共有しているサイト全てでリンク切れが発生することも頭の片隅にでも置いてください・・・